今回は、前回はザックと検討した、展望デッキ取付方法を再考したいと思います。
1.展望デッキ取り付け方法の再考
(1)大きな勘違い
展望デッキ取り付け方法を再考した結果を図面に起こそうと思い、図面を書き始めた直後、再度、展望デッキパーツの細部をノギスで測り始めたところ。
大きな間違いに気づきました。
カプラ台と思い込んでいた部分は、カプラポケットでした😅*1。
2.カプラポケットの小加工
(1)Kadee#156で確認
展望デッキパーツのカプラポケットにある、カプラ固定ネジ穴が車端から結構長さがあるので、手持ちストックのKadeeカプラ*2の中でシャンク長の長い#156を入れてみて確認。
手持ちのΦ2mmのネジで仮止めしてみましたが。
カプラが上下し、かなりグラグラしして、安定しません。
Kadeeカプラポケットを入れてみようとしたものの、Kadeeカプラポケットの蓋の分、厚みがあり、入りません。
そこで、とりあえずKadeeカプラポケットを小加工します。
Kadeeカプラポケットの車体側パーツだけを使うこととして、Kadeeカプラポケットの蓋の厚み分、0.5mm削ります。
さらに、Kadeeカプラポケットの出っ張りが、展望デッキカプラポケットに干渉して、入りません(右図赤丸部分)。
Kadeeカプラポケットの車体側面にある突起を平やすりで削り落とします。
今度は左右があたって、入りません。
そこで、左右をそれぞれ0.2mm程、平やすりで削ります。
綺麗に入りました。カプラの左右テンションもよく、綺麗に中央に戻ります。
これで、各部の計測を始めようと思い、Kadeeカプラを取り出そうとしたら。
取り出せ。な。い。。。🥶
(2)展望デッキカプラポケットを小加工
改めて、予備の展望デッキパーツのカプラポケットをよくよく見ると*3、カプラポケットの幅より、開口部の方が狭い。(右図赤丸部分)
小加工したKadeeカプラポケットが開口部の出っ張りにあたって取り出せなくなっていました。
展望デッキパーツを1個無駄にするも癪なので、しばし思案の末、この開口部の出っ張りを削ってしまえばよいのでは。と。。
ミニリューターを使って、展望デッキカプラポケットの開口部を、カプラポケットの幅と同じになる様に削りました。
Kadeeカプラが取り出せた~~😃。
(3)Kadee#56で確認
上記の失敗を踏まえて、また、結果的に展望デッキカプラポケットの開口部を小加工しましたので、標準シャンク長であるKadee#56を前提に考えていきます。
今度はKadeeカプラポケットの連結器側以外の2か所の突起(右図赤丸部分)を平やすりで削ります。
また、Kadeeポケットの蓋パーツは使いませんので、先ほどと同じく、蓋の厚み分、0.5mm削ります。
Kadee#56は左右テンションを薄い金属製パーツでかけています。
この金属製パーツにも、展望デッキパーツのカプラポケットと干渉する突起(右図赤丸部分)があります。
この突起はニッパーで落とします。
Kadee#56を小加工したKadeeカプラポケットにはめ、具合を見ます。かなりいい感じです。
車端側の連結器上部の細かいディティールは実車[*4]とちょっと違いますが、これはこれでよい感じのデフォルメかもしれません😃。
(4)Kadee#56の取り付け方法を考える
Kadee#56は、標準のシャンク長なので、このままだと、展望デッキパーツのカプラポケットのネジ穴位置では固定できません。
位置をしっかり把握して、展望デッキパーツのカプラポケットに、Kadee#56と合う位置にネジ穴を開けて、タップを切る必要があります。
次の作業は、
- 展望デッキパーツのカプラポケットへの新しいカプラ取り付けネジ穴の小加工。
- 台車と床板、Kadee#56を取り付けた展望デッキを、マスキングテープで仮止め。
- 仮止めしたパーツ類をカプラゲージで計測。
- 計測したデータと、各パーツの厚さ関係を勘案した取り付け方法の図面引き。
と、いった感じでしょうか。
取り付け方法の図面引きで、問題なさそうなことを確認できたら、やっと制作の本工程に入れます😃。