思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【LAN】ワイヤリング改修(1):パソコンラックとプリンター類ラック間のケーブル整理

拙宅の書斎では、パソコン類を収めたラックとプリンタ等の収めたラックは離れているため、2つのラック間を有線LANケーブルで繋いでいます。

プリンタ等の収めたラックに設置する機器が増えた結果、LANケーブルが増えたうえ、ケーブルマネージメントを怠り、
どれを何処に繋げたのか混乱する上、足元が危険な状態になってしまいました😅。

そこで、パソコンラックとプリンター類ラック間のLANケーブルを整理しようと思います。
IT系ネタというよりは、完全に”日曜大工”ネタです😅。【注*1

1.ラック間の配線の整理

パソコン・サーバは半世紀ほど使っている木製のオーディオラックに収めています。

このラック、使い勝手が良いので、キャスターを付けたり、背面べニアを取り外して補強木材を付けたりと、プチ加工を加えながら、長年使い続けています。
ただ、このラックにすべてが収まるわけではないので、別途、プリンタやテスト用のマシンなどは別のメタルラックに設置しています。

メンテ時などは、背面にアクセスする為に、移動させる事もあり、
ラックを動かす際にどちらかのケーブルを抜いてしまうと、元に戻すのに手間取ることもしばしばです。

しかも、足元に仮配線したケーブル類が雑然とし、
ケーブルに足を引っかけてしまう事もあり、危険です😅。

また、ラックを移動した際に、キャスターでケーブルを踏んでしまう事ともしばしば😢。

取り回しが楽になる様に”日曜大工”で、整理の上、ケーブルを中空保持のさせようと思います。

(1)ケーブルの取り纏め

まず、ラック間を接続する複数本のケーブルを、ケーブルの巻き癖方向が同じようになる様に、結束バンドでまとめます。

ケーブルの両端には、ケーブルタグとテプラーでマーキング(*2)。

中空保持にした場合、吊り下げ部のケーブルが10R以下にならない様に(*3)、ケーブル側の吊り下げ位置にコイルチューブを部分的に使います。

今回は、まとめたケーブルの本数から径12mmのコイルチューブを使いました。

ラック寄りの部分はラック移動時に、壁からケーブルが多少離れた場合でも、ケーブルに余計な力が掛からないようにしたいところです。

そこで、市販のリールストラップとカメラ用の三角環を活用します。

リールストラップと三角環を組み合わせて”ケーブル吊り下げ”金具を作成します。

作った”吊り下げ金具”をファスナーバンドでケーブルに取り付けます。

纏めたケーブルの中間部は伸縮自在ではなくても大丈夫だと思うので、サーバー用品か何かの付属品だった気はしますが、手元にあった”マジックテープ+カラビナ”のパーツを利用します。

手持ちの物をできる限り活用することにします。

2.ケーブル吊下げレールの設置

(1)パーツ準備

ケーブル吊下げレールは、家庭用のプラ製カーテンレールを利用します。

カーテンレールフックにはあらかじめ、丸環を付けておきます。
(2)取付位置墨だし

カーテンレールを木ネジで壁の石膏ボードに固定しますが、
石膏ボードに普通にネジを打ち込んでもまともに固定する事はできません。

そこで、カーテンレールを石膏ボードに固定するために、アリゲーターを利用します。

アリゲーターは壁内部に木材がある場所に打ち込むと固定が甘くなることがあります。

まずは、壁内部の”空洞”と”木材位置”を調べるために、電工ドライバーの握りで壁を叩いて確認。

一部に鈍い音の位置がある(木材がありそうな)ので、雑紙を壁にマスキングテープで止め、おおよその位置をカラーマーカーでマーキング。

当たりを付けた場所の木材位置をある程度正しく把握するために下地センサーで確認します(*4)。

確認した場所を雑紙上にマーキングします。

天井からの距離と左右の幅から水平線を墨だし。
ついで、木材位置とレールの固定穴から水平位置を墨だし。

レールの固定穴がどうしても壁内の木材にかかってしまうので、カーテンレールに追加加工で固定用穴を穿孔して、現物合わせ😅。

(3)ケーブル吊下げレールの固定

まず、左右端2ヶ所を木ネジで、石膏ボードに軽くねじ止め。
次いで、内側2ヶ所にもねじ止め。

ネジを仮止めしたネジ跡が、ドリルでの穴あけ位置のマーキング(ポンチ)になります。

4カ所の木ネジを外して、穴あけ位置にΦ5mmの木工ドリル(もしくは、アリゲーターに付属の穿孔刃)で穴をあけます。

あけた穴に、手でアリゲーターを押し込みます。

押し込んだアリゲーターを金づちで頭を少し残すぐらいまで打ち込みます(*5)。

当て板(*6)を当て、当て板の上から、金槌または、ゴムハンマーでアリゲーターを壁面と面一になるように打ち込みます。

木ネジでカーテンレールをアリゲーターにねじ止めします。

3.ワイリング

束ねたLANケーブルにつけた吊り下げ金具”のカラビナを、カーテンレールフックにつけた丸環に取り付けてワイヤリングは完了。

吊下げる際にはケーブルの巻き癖を利用して、ケーブルがらせん状になるように吊下げます。

こうすることで、”LANケーブルの巻き癖”と”コイルチューブ”がスプリングの役目を果たして(*7)、ケーブルのキンクを回避できます。

システムメンテナンス時には、パソコンラック側の端につけたカラビナをプリンター類ラック側のカーテンレール端に取り付けた丸環に固定すれば、ケーブルは”巻き癖”&”チューブ”のスプリング効果で自然と一カ所に集まってくれます😀。

解列した際、いちいち、ケーブル類を手作業でまとめなくて済みます。

今回は、”アウトドア用リールストラップ”、”家庭用屋内部品”、”電気・電子用部品”等の組み合わせでそこそこの使い勝手のものができました😀。

【次回に続く】

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出典・引用・備考

*1:この投稿の内容は、特定の機種並びに特定の環境での確認結果になります。
同等機種や異なる環境での動作他を保証するものではありませんので、ご留意いただけます様お願いいたします。

*2:ケーブルの色とタグに張り付けたテプラーの色で用途/経路を分類して、視覚的に誤接続の未然防止をしようと の考えで色がカラフルになっていますが。。。😅

*3:ケーブルの種類にもよりますが、
おおむね、ケーブル直径の5倍以下で折り曲げると、
ケーブル断線のリスクが高まります😅。

*4:下記商品は終販になったようですが、同等の物をAmaznが紹介してくれていました。

*5:完全に打ち込もうとすると、アリゲーターの頭と壁面が面一になりにくいです😅。
また、金槌の角が、壁面に当たり、石膏ボードが崩れることがあります😅。

*6:小生は蒲鉾板をよく使います😀。

*7:LANケーブルがより線タイプだけだとスプリング効果が下がります😅。
単線タイプが混じっている方が適度なスプリング効果が得られます😀。