思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【1/80,16.5mm】カプラ台工作方法の変更

1.旧カプラ台

子供の頃は、木製床板に、ネジを直接、床板にねじ込んで、カプラ/ドローバーを固定していました。
当然、しっかり締まらないので使っているうちにビスが外れてきました。

16番に復帰後、車両修復に際して、カプラ台を何とかできないかと思案していたところ、L型アルミアングルを見ていて思いついたのが、アルミ板を加工して、カプラ台にする事でした。

加工と手順

  1. アルミ板をz型に加工。
  2. z型の1辺の両端を凹型に加工
  3. カプラ取り付け位置にタップを切って、アルミ製カプラ台を作成。
  4. 作成したアルミ製カプラ台を木製床板にM3ビスとナットで固定。

難点としては、

  • アルミの加工にそこそこの手間暇がかかる。
  • 加工精度を一定に保つのが難しい。
  • カプラ高さ調整はワッシャで行うので、微調整も手間がかかる。

2.新カプラ台

カメラカーのクモヤ145化に際して、カプラ台について思案していたところ、タミヤの丸プラ棒と木工用ドリルを見ていて、木製床板とプラとのハイブリッドを思いつきました。

最初は、プラバンから切り出したものを木製床板に接合を試してみたりと、試行錯誤を行った結果、以下の手順でカプラ台を作成することが、手間暇が少なく、加工精度が出やすいことに気が付きました。

加工と手順

  1. まず、車体に木製床板をはめ、木製床板に縦横の中心線を墨だしします。
  2. 次に、現物合わせで、車体両面の、車体妻面から5mmに、カプラ取り付け位置を墨だしします。
  3. 墨だしした、カプラ取り付位置に、Φ5mmの木工ドリルで木製床板に穴を開けます。*1
  4. タミヤのΦ5mmのプラ丸棒を1cm程度、カットします。
  5. 木製床板の穴にタミヤセメントを塗ります。
  6. 1cm程度にカットしたプラ丸棒にも、タミヤセメントを塗ります。
  7. タミヤセメントを塗ったプラ丸棒を木製床板の穴に押し込みます。
    この時、木製床板の両面からプラ棒の余りが飛び出すようにします。*2
  8. プラ棒が木製床板に固定されたら、余分なプラ棒をミニ鋸などでカットします。この時、木製床板からプラ棒が若干、出っ張っているぐらいがちょうどよいです。
  9. 平ヤスリ*3を使って、プラ棒と木製床板が面一になる様に削ります。
  10. 木製床板に台車をはかせます。
  11. カプラをマスキングテープなどで床板に、仮止めします。
  12. カプラ高さゲージを用いて、仮止めしたカプラの高さと、基準カプラとの高さの違いを、ノギスで測定します。
  13. 車体側のカプラ位置が0~0.25mm程度高い程度であれば、基本的にカプラ台の高さ調整は不要です。
  14. 車体側のカプラ位置が0.5mm以上高い場合には、t0.5mm~のプラバンをカプラポケットより一回り大きく切り出します。
  15. 切り出したプラバンを、木製床板にタミヤセントで貼り付けます。
  16. プラバンが固まった、カプラねじ止め位置に、ネジ穴としてΦ1.4mm*4の穴を開けます。
  17. M2のタップ*5で、タップを切れば、木製床板でのカプラ台の完成です。

3.カプラ台新旧比較

旧カプラ台と、新カプラ台では見た目もきれいに仕上がります。

車体内に余計なものが大きく飛び出ないので、後々、車内擬装を行いたいと思った時に、自由度も増します。

新たなアイデアが出るまでは、今回のやり方を、小生宅での標準としていこうと思います。

*1:この時、表から裏までドリルで一気に穴を開けないようにします。片面から途中まで穴を開けたら、反対側から再度ドリルで穴を開けようにします。
一気に穴を開けると反対側の木面が割れることがあり、木とプラとの接合が弱くなります。

*2:後でカットし、木製床板面とプラとが面一になる様にしますので、逆に両面に飛び出ていた方が加工が容易です。

*3:サンドペーパーでは、綺麗な平面にならないので、サンドペーパーで削るのはお勧めしません。

*4:金属版へのタップ切の場合の、下穴サイズはΦ1.6mmですが、今回はプラにタップを切りますので、若干小さ目な穴にします。

*5:小生は、先タップを使いましたが、中タップの方がタップを切りやすいかもしれません。
ただし、中タップだと切った後、タップを抜く際に、せっかく切ったメスネジの山を舐めてしまうかもしれませんので、より、注意が必要かもしれません。