パソコンラック・メタルラック間のLANケーブルを一部張替/整理をしてから[*1]ネットワークの状態がおかしくなり、
パソコンからsambaサーバーを利用しようとすると”指定されたネットワークは利用できません”と出るようになりました。
疑うべきは張替をしたLANケーブルなのですが。。。。【注*2】
※本投稿で、「《》」で囲まれたレイヤー略称は、拙宅における管理上の”略称[*3]"になります。
1.症状と原因究明
(1)症状
ケーブル張替以外に設定変更などは行っていないのに、
パソコンからsambaなネットワークドライブのディレクトリ読み出し/ファイル読み書きをすると、やたら時間がかかる上、”指定されたネットワークは利用できません”と出るようになってしいました😢。
さらに、NFSクライアントで、NFSサーバーのディスクをマウントをしようとすると、マウント完了まで妙に時間がかかります😢。
PINGで各機器で確認すると、”<1ms”以下、"traceroute"でも極端に時間がかかる場所が見つかりませんし、各スイッチのログを見ても、エラーは特に出ていません😵。
随分昔、ループ防止機能が実装され始め、ループ防止機能が甘かったころ、ループが発生した時のような挙動です。
(2)ワイヤリング整理に使ったものを確認
張替に際して利用したCAT6ケーブルはこちらの、”オレンジ色”と”黒色”のケーブル。
これを、設置先に合わせて適正長に切断、CAT6Aモジュラーを取り付けました。
使ったモジュラーはこちら。
(3)原因場所の特定
こういったときの対処法として、直前に行った作業を順次、手戻りしてみる事にしました。
- 《L2+》/《L3》スイッチ間のケーブルをこれまで問題のなかったCAT5eケーブルで仮配線
=>改善しません😢。 - さらに、《L2+》スイッチ交換。=>改善しません😢。
- 《L2+》スイッチ/プリンタ間を、これまで問題のなかったCAT5eケーブルで仮配線。
=>改善しません😢。 - 結局、新規に張り替えたCAT6ケーブルを全部、使用上、問題のなかった仮のケーブルに切り替えたら、ネットワークの状態は元に戻りました😑。
改めて”結線チェッカー”で、今回加工したCAT6ケーブルを確認してみましたが(*4)、問題はありません😵。
2.再張替え
(1)ケーブル新規調達
結局、新規に張り替えたケーブルのどれが問題になっているかを特定するのも手間なので、新しいケーブルを調達して張り替える事にしてしまいました。
今回のケーブルは、LANで利用すると同様のトラブルが起きそうな気がしますので、信号品質/速度を求めない鉄道模型の制御系で使う事にします😀。
サーバー間通信用には、”True10Gbps/500Mhz”な”単線タイプ”のCAT6Aを調達。
スイッチ間接続用には、これまで使用実績があり問題が無かった、”より線タイプ”の下記を追加調達。
メタルラックに設置した《L2+》スイッチとプリンタ間は手持ちのBlackBox製”単線タイプ"のCAT5eケーブルを加工の上、再利用する事にしました。
(2)ケーブル再加工と張替
張替のついでに、プリンタ他を置いているメタルラック側にも2.5GbEなサーバー間通信用のテスト用ポートを出すことにしました😅。
メタルラック側には、手持ちの露出型モジュラージャック(*5)を取り付けて出しておくことにしました😅。


ペア保持材が入っているCAT6Aを一緒にまとめたので、スプリング効果が増しました。
(3)確認
ケーブル張替後、2日(延べ計10時間)ほど様子を見ましたが、全く問題ありません。
ケーブルの問題かもしれませんし、小生の加工技術のせいかもしれませんし、理由はよく解りません。
3.ケーブル検証
これまで、結構な数、モジュラープラグの取り付けを行って来ましたが、今回のようなトラブルに遭遇したことが無いので不思議な感じです(*7)。
今後のために、各種ケーブルの特徴を整理しておくことにしました😀。
拙宅で主として使っているLANケーブルは下記で、赤字の物が今回、トラブったケーブルです。
BlackBox製のケーブルはかなり昔から使っていますが、グラスファイバーの断線防止材が入っていて安心感があるケーブルです(*8)。
一番右側の”True10Gbps”なCAT6Aケーブルは、ペア間の距離を保つためのサポート材が入っているので、家庭では取り回しに苦労します。
今回、トラブったケーブルは
- 今まで扱ったことが無いくらい”ふにゃふにゃ”。
- ケーブル外皮とケーブルとの間の隙間がやたら広く、
外皮ストリッパーで、外皮をきれいに剥けない。 - ツイストペアケーブル自体も極端に柔らかい。
- 柔らかいので、モジュラーのロードバーに差し込むのにも一苦労。
といった感じです。
加工せずにそのまま使う分には問題ないのかもしれませんが、今回の様にケーブルを加工する場合、特徴に合わせた加工技術/工具が必要なのかもしれません。
出典・引用・備考
*1:
*2:この投稿の内容は、特定の機種並びに特定の環境での確認結果になります。
同等機種や異なる環境での動作他を保証するものではありませんので、ご留意いただけます様お願いいたします。
*3:
*4:信号品質を確認できるアナライザーがあれば、原因特定ができると思いますが、お高いですし😅、
これまで結線チェックだけでもトラブルに遭遇したことが無いので。。。😅
*5:拙宅での各部屋に配線してある有線LANの改修を行うために準備していたものですが、手を付けるまでまだ時間がかかるので、今回使う事にしました。
*6:Panasonicの”ぐっとす”シリーズは、
埋め込み型/露室型共にケーブルカバー(写真緑色のパーツ)で線を強く押し込むと固定できますが😀、
インパクトツールを使うと、”確実な固定”&”余った線の切断”を1回でできるので、小生はインパクトツールを使っています😀。)
*7:ロードバーのないモジュラーにケーブルを差し込む際、ケーブル順序を間違え、一部のペアがクロスケーブル状態になったことや、
プラグへのケーブル差し込みが甘くて、導通しないペアが出来ていたり、
といったことはありましたが。。。😅