思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【1/80,16.5mm】復活つばめ制作「6」:マイテ49の制作(4)「展望デッキカプラポケットスペーサーと再採寸」

前回、仮組立とカプラ高さの採寸をしましたが、改めて写真を見ると、展望デッキ側のカプラの頭が下がっています。

【前投稿利用写真を再掲】

このままでは、「つばめ」の後ろの「顔」である展望デッキが情けない「顔」になってしまいます。それ以上に、1等展望車側に動力車を連結しての走行時*1に、自然開放してしまうなど、機能面で問題があります。

1.連結器が垂れ下がる原因

展望デッキパーツとKadeeカプラの各部を改めて、採寸し、図面を起こました。*2

「①展望デッキのカプラ押さえの深さ」は、開口部から7mm。「②Kedeeカプラポケットの取り付け長」が、7mm。「①カプラポケット留め具」と「②カプラポケット長」が同じでは、カプラの後ろ側がせりあがり、カプラがわずかに前のめりになっていました😅。

2.カプラポケット用スペーサー作成

カプラボットの上方押さえパーツを作成します。

t1.0×7mm×15mmのプラバン2枚と、t0.3×7mm×7mmのプラバンを1枚切り出します。

t0.3×7mm×7mmをt1.0×7mm×15mmにタミヤセメントで貼り付けます。

固着したら、現物合わせでカプラポケットの車体側から差し込み、厚い方での端を側を平やすりで削り、厚みのある方がカプラポケット内に収まる様に長さを調整します。

あわさる様になったら、もう一枚のt1.0mmのプラバンを差し込み、力を入れなくても差し込まれるようになるまで、張り合わせたプラバンの薄い方を平やすりで削ります。


1枚のプラバンがカプラポケット内の収まるようになるたら、Kadeeカプラを車端側から入れ、連結器の頭が下がらないことを確認します。

良い感じです。

3.再採寸

前回と同じく、カプラ基準器と展望デッキ側のカプラの高さ違いを確認します。

マシ29 201を作成した時に、TR73を使う場合には、台車センターピンにはt1.0mmの追加スペーサーが必要だったことを思い出しました。

今回は、床板上面と展望デッキの上面が面一になる様にするために、オロ40の側面補強に使ったLアングルの端材を活用して、展望デッキを0.5mm下げて採寸します。

およそ、0.5mm程、展望デッキ側が高くなっています。

このため、TR73台車を使う場合には、床板用の追加スペーサーとして+1.0mmが最低限必要なので、0.5mm程、展望デッキを下げる工夫が必要がありそうです。

後は、展望デッキパーツ・台車・床板・車体裾補強材の高さ関係を図面に起こしして、組立方法を考えます。

余談

改めて、見ると、資料写真[*3]に比べて、展望デッキに対する連結器の大きさが、小ぶりに見えます。

まあ、KadeeカプラはHOスケール(1/87)なので、16番(1/80スケール、16.5mmゲージ)につけると小ぶりになってしまうのは仕方のない事なのですが。。。😅*4

これを言い出したら、車体幅に比べて、軌間(ゲージ)が広いので、1/80スケールで車体幅・軌間比を実感的にするには、13mmに改軌する必要が出てしまいますし。。。。😅

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出典・引用・備考

*1:基本的には、本線走行では行うことはないと思いますが、留置線への出し入れの際など。

*2:展望デッキパーツにKadeeカプラポケット固定用ねじ穴を開ける際にも必要になるので、作成しました

*3:岡田誠一、”国鉄鋼製客車Ⅰ”、表紙、2008年11月15日、JTBパブリッシング、ISBN978-4-533-07318-2

*4:今更、改軌(12mm)、HOスケール(1/87)に変更することは、小生にとっては、財力的にも、気力的にも難しいですが。。。😅