思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

Lake-N97 mini PCの利用法変更:(3)Windows11の一時ファイル領域を移動

Lake-N97なmini PCにHDDを増設しましたので、SSD長寿命化のために書き込みの多い領域を移動します。【注*1

今回は、Windows11の一時ファイル領域(*2)をSSD(ドライブC)からHDD(ドライブD)に変更します。

1.システムイメージの作成(システムバックアップ)

今回は、システムが起動しなくなる事もあり得る作業ですので、
まずは、システムイメージを作成しておきます。

ナビゲーション コントールパネルバックアップと復元(Windows7

システムイメージの作成

バックアップ先は、増設したHDDでも構わなのですが、
システムイメージバックアップ用のUSBドライブに保存することにしました。
対象はCドライブのみにします。

”システム修復ディスク”を作成するか聞かれますが、本機を初期セットアップした、直後にシステムイメージの作成を行った際、"システム修復ディスク"は作成済なので、今回は作成しません。

2.セーフモードでの起動

「スタート」ボタンをクリックし「スタートメニュー」から「電源」ボタンをクリック。

電源のメニューが表示されるので、キーボードの【Shift】キーを押しながらの「再起動]をクリック。

再起動後「オプションのクリック」画面が表示されるので「トラブルシューティング」をクリック。
「詳細オプション」をクリック。
「スタートアップ設定」をクリック。
「再起動」をクリック。
「4」の数字キーを押して、セーフモードで再起動させる。
再起動後、ログイン画面が表示されるので、ログイン。
背景が黒の単色となり、4隅に「セーフモード」と表示された状態であれば、”セーフモード”で起動したことになります。

3.一時ファイル領域の移動

(1)一時ファイル領域のコピー
検索に”CMD”と入力し、コマンドプロンプトを探します。
見つかったら、右クリックで”管理者として実行”を左クリックして、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

robocopyコマンド[*3]で”C:\Windows\Temp”ディレクトリを”D:\Windows\Temp”にコピー。

この時、すべての情報がコピーされるように”/MIR”オプションを、robocopyコマンドに与えます。

c:¥Users¥hoge>robocopy C:¥Windows¥Temp D:¥Windows¥Temp /MIR 
まだ、使い込んでいないため(*4)、領域にゴミが無いので、一瞬で終わりました😅。
(2)一時ファイルフォルダ名の変更

一応、念のため、元のファオルダを残しておきます。

c:¥Users¥hoge>cd ¥Windows
c:¥Windows>rename Temp Temp.orig
  • セーフモードでないと、フォルダが何らかのプログラムに利用されている場合、コマンドが成功しない事があります
  • また、仮に成功しても、通常モードでこれを実行すると、作業中に、お手上げの状態になる事があります。
(3)ジャンクションの作成

”C:¥Windows”フォルダ上に、”mklink”コマンド[*5]、もしくは”junction”コマンド[*6]で”D:¥Windows¥Temp”へのジャンクションを作成します。

今回は、”mklink”コマンドを使います。
ジャンクション作成は"/J"オプションをコマンドに与えます。

c:¥Windows>mklink /J C:¥Windows¥Temp D:¥Windows¥Temp

4.システム環境変数の変更

このままでも、ジャンクションによって、一時ファイルの実体は”D:¥Windows¥Temp”に作成されますが、システム環境変数を変更しておきます。

レジストリを修正する手もありますが(*7)、GUIで安直に変更してしまいます😅。

ナビゲーション

設定システムバージョン情報

システムの詳細設定環境変数

システム環境変数の内、「TMP」と「TEMP」を”D:¥Windows¥Temp”に変更します。

5.通常モードでの起動

PCを再起動します。

再起動すれば通常モードで立ち上がります。

立ち上がらない場合の、対処方法はこちらです*8]。

Windows7のインストール段階で行っていたことを久しぶりにしました。
久しぶりなので、Norton360あたりが一番不安でしたが、”C:¥Windows¥Temp”の中を確認すると、タイムスタンプも更新され、スマートスキャンも問題なしでしたので、問題なさそうです。

次回は、ユーザー領域の移動を行います。

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出典・引用・備考

*1:この投稿の内容は、特定の機種並びに特定の環境での確認結果になります。
同等機種や異なる環境での動作他を保証するものではありませんので、ご留意いただけます様お願いいたします。

*2:”C:\Windows\Temp”ですが、この領域、昔から書き込みが多い上に、ゴミがたまっていくので😅。

最近は、ユーザー領域の隠しフォルダに一時ファイルが作成されることが多いようで、昔よりはゴミがたまりにくいようですが。。😅

*3:"robocopy"、2024/05/28、日本マイクロソフト株式会社、https://learn.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/downloads/junction、最終閲覧日2025年1月5日

*4:あと、システムイメージを作成する前に、ディスクのクリーンアップを行ったため

*5:"mklink"、2023/03/09、日本マイクロソフト株式会社、https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/administration/windows-commands/mklink、最終閲覧日2025年1月5日

*6:"Junction v1.07"、2023/08/22、日本マイクロソフト株式会社、https://learn.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/downloads/junction、最終閲覧日2025年1月5日

*7:システムの一時ファイル作成場所は、レジストリを無理に修正しなくても、とりあえず何とかなりますので😅。

*8:"Windows スタートアップ設定"、日本マイクロソフト株式会社、https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E8%A8%AD%E5%AE%9A-1af6ec8c-4d4a-4b23-adb7-e76eef0b847f、最終閲覧日2025年1月5日