思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【QNAP】RAID1エンクロージャーを付ける(3)「nfs設定と”am-utils”NISマップ修正」

【注*1

1. 作業手順

  • 小生の、作業手順確認リストになりますことをご容赦頂ければ幸いです🙇‍♂️。
  1. )ファイルサーバーに取り付けてあるRAID1ディスクエンクロージャーの中身をAD-DCの一時領域に”rsync”で複写【了】
  2. )ファイルサーバーをシャットダウン後、RAID1ディスクエンクロージャー(2Bayガチャベイ)を取り外し【了】
  3. )RAID1ディスクエンクロージャーのハードディスク(HDD)を、新規調達[*2]した"HD-AD8U3/ 8TB"の”内蔵HDD”と”Seagate BarraCuda 8TB”に交換【了】

  4. )RAID1ディスクエンクロージャーで、RAID1にてボリューム構築【了】
  5. )RAID1ディスクエンクロージャーをAD-DCに取り付け後、ボリューム作成
  6. )AD-DCの一時領域から、元のデータをRAID1ディスクエンクロージャーにに”rsync”で複写【了】
  7. )”am-utils”NISマップのバックアップファイル保管領域公開元を”ファイルサーバー”から”AD-DC”に変更。

2. NFS設定変更

1)NFSエクスポート削除

まず、一時的にエクスポートをしていた、ファイル転送用領域のNFS共有を止めます。

ナビゲーション
(QTS)
コントールパネル権限設定
共有フォルダー
共有ファオルダ一覧から【アクション】の【共有フォルダ権限の編集】をクリックします。
【権限タイプの選択】のプルダウンメニューから【NFSホストのアクセス】を選択。

NFS共有やめる【共有ファイル】を一覧から選択して反転させた後、アクセス権の☑を外すと、NFS共有が解除されます。

2)RAID1エンクロージャーをNFS共有

RAID1エンクロージャー”をクリックして反転した後、【アクセス権】に☑を入れます。

NFS共有するサブネット範囲を【ホスト/IP/..】欄に入力します。

【squash】が【読み取り/書き込み】になっていることを確認します。

【適用】をクリックします。

【ホスト/IP/..】に【*】のエントリーが残っていると、すべてのネットワークにNFSアクセスの許可をたたえることになるので、削除しておきます😅。

削除する対象に☑を入れ、【削除】をクリックします。

【適用】を押して、設定を保存します。

3)確認

ターミナルソフト(TeraTerm等)でAD-DCにログインします。

念のため、/etc/exportsのNFSエクスポート一覧に上記の設定内容が反映されていることを確認します。

NFS共有設定を終えたので、NFSクライアントからマウントしてみます。

正常にマウントできることを確認します。

 

3. am-utils用NISマップの設定変更

1)NISマップの修正

ターミナルソフト(TeraTerm等)でNISサーバーにログインします。

なお、拙宅ではNISサーバーFreeBSDが担っています。

また、am-utils用のNISマップを利用できるように、/var/yp/Makefileは修正を加えてあります😅。

 

root@NIS-Server:# cd /var/yp ; NIS設定ディスク取りに移動。
root@NIS-Server:# vi amd.backups ; am-utils用NISマップの設定ファイルを修正します。

  下記の黄色字部分を修正します。

修正前

修正後

/defaults       wire==192.168.bbb.0;fs:=/tmp_mnt/backups/${key};\
                        type:=nfs;rhost:=main_file_sv2;\
                        opts:=rw,resvport,soft,proto=udp \
                wire==192.168.bbb.0;fs:=/tmp_mnt/backups/${key};\
                        type:=nfs;rhost:=main_file_sv;\
                        opts:=rw,resvport,soft,proto=udp
#
*               host!=main_file_sv;rfs:=
/hoge/Backups/${key} \
                host==main_file_sv;type:=link;fs:=/hoge/Backups/${key}

[/defaults       wire==192.168.bbb.0;fs:=/tmp_mnt/backups/${key};\
                        type:=nfs;rhost:=AD-DC2v;\
                        opts:=rw,resvport,soft,proto=udp \
                wire==192.168.bbb.0;fs:=/tmp_mnt/backups/${key};\
                        type:=nfs;rhost:=AD-DC;\
                        opts:=rw,resvport,soft,proto=udp
#
*               host!=AD-DC;rfs:=/share/external/DEV3303_1/${key} \
                host==AD-DC;type:=link;fs:=/share/external/DEV3303_1/${key}

 

現在のLinuxでは、”amd-utils”は使えないので、最後の行は現状、なくても問題ないのですが、(対応策決定までの間の)全体の整合性確保のために残しています😅

 

root@NIS-Server:# make ; NISマップの更新。
root@NIS-Server:# ypcat amd.backups ; NISマップの確認。

 

2)am-utilsのNISマップ再読み込みと確認

 

root@NIS-Server:# ps -ax | grep amd ; amdのPIDを確認。
root@NIS-Server:# kill -HUP [amdのPID] ; HUPシグナルを送り、NISマップを再読み込みさせる。
root@NIS-Server:# ls /hoge/backup/admin ; AD-DCのエンクロージャーがマウントされるか確認。

 

”df”コマンドでファイルシステムを確認すると、AD-DCに取り付けたエンクロージャーが”/tmp_mnt”以下にマウントされているのが確認できます😀。

また、/etc/amd.confで設定した時間、アクセスがないと自動的にアンマウントされます😀。

 

”【QNAP】RAID1エンクロージャーを付ける”(了)

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出典・引用・備考

*1:この投稿の内容は、特定の機種並びに特定の環境での確認結果になります。
同等機種や異なる環境での動作他を保証するものではありませんので、ご留意いただけます様お願いいたします。

*2: