基幹部の2.5GbE《L3》スイッチ(TP-LINK SG3210X-M2)が突然ダウン(*_*)。
何事かと思い確認すると、背面の電源コートが外れかかっていました(^^;;)。
これまで、LANケーブルの縺れを直している際、スイッチの電源コード(電源線)が引っ張られて、抜け始めていたみたいです。
そこで、木製ラックにパワーディストリビューションユニット(PDU)”もどき”を取り付けて、先に各機器の電源線を整理しておこうと思います。【注*1】
※本投稿で、「《》」で囲まれたレイヤー略称は、拙宅における管理上の”略称[*2]"になります。
※OSI参照モデルで、”L3”のルーティング機能が搭載されているものを、分類として《L3》スイッチとして記載しております。
1. 部材準備
パワーディストリビューションユニット(PDU)としては、サーバーラックオプションとしてメーカー製から各種製品([*3][*4]等)が販売されていて、ブレーカーが付いていたりするので安心感がありますが、かなり高めです😅。
容量的には、サーバー用品も家庭用コンセントに刺せるAC100Vの物だとMAX15Aぐらいまでですし、
ラックマウントが前提なので、かなりゴッツい上に、重いです😅。
(1)失火対策検討
このため、15AのPDU/電源タップは、コンセントに直接、接続しないと、過電流をブレーカーが検知出来ない確率が高まり、発火リスクが高まってしまいます(*7)。
そこであまり目の届かないラック背面ですので、
失火を避ける為に、民生用電源タップ2本をコンセントに並列接続し、
PDU”もどき”として、木製ラックに取り付けた上で、電源ケーブルの整理を行いたいと思います。
(2)電源タップ
今回は、個人的に安心感を持っていて、お手頃なサンワサプライ製の電源タップを使います。
併せて、色々な形があるACアダプタをつなげる為に、ACアダプタ用電源延長コードを併用しようと思います。
たこ足状態になりますが、ACアダプタは1個当たり、12V3A(≒40W、AC100V、0.4A)程度ぐらいまでなので、安全率を考えても、ACアダプタ4個で最大で2A(AC100V)程度。
他の機器(パソコンなど)の最大電流をうまく配分してあげれば、電源タップのケーブルに過大な電流が流れる事を避ける事が出来るとの判断です😅。
(3)木製ラックへの固定用金具
電源タップ背面に、木ネジ固定用の穴が開いているものもありますが、今回選択した電源タップは背面に磁石が付いているものになります。
電源タップの磁石を活用しつつ、木製ラックに安定的に取り付けるためには”鉄製”の部材を付ける必要があります。
今回は、昔使っていたフレームラックのLアングルが手元に残っているので、これを活用する事にしました。
(4)余剰コンセントの保護
余ったタップ等のコンセントには、防塵・漏電対策として、保護カバーを付ける事にします。
このコンセントカバー、小生がこれまで使った中では、一番のお気に入りです😀。
他のタイプは、
小さな子供が外せないよう、取付がきつくなっていたり、摘まみにくい形状になっているので、
コンセントを使いたいときにカバーを外す際、指先が痛くなったりすることがあります😅。
こちらは、小さな子供ではスライドさせるのが難しいぐらいの固さの”つまみ”を、
指の腹でスライドさせて立てると簡単に外せますので、
カバーを外す際に指先が痛くなりませんし、爪が割れたりすることもないと思います😀。
2. 取り回し検討
情報系(LANケーブル)と電源系(商用交流電源)は、できるだけ並行させないようにワイヤリングしたいところです。
ラック背面の左側に情報系(LANケーブル)を整理しましたので、電源系はラックの右側に集める事にしました。
3. タップの取り付けとワイヤリング
(1)パッチパネルの取付位置調整
タップ取付位置を確認しようと現物合わせをしたところ、パッチパネルと干渉してしまいました(*8)😅。
電源タップと干渉しないように、ラック上面に木ネジで固定したパッチパネルを左に多少移動する事にしました。
(2)タップ固定ベースの取付
(3)タップの固定
電源タップの磁石で、Lアングルに固定されますが、電源コードごと引っ張られると磁石が外れる事があります。
そこで、電源タップがLアングルから外れないように、Lアングルのボルト穴を活用して結束バンドで固定する事にしました。
(4)電源ワイヤリング
電源ケーブルの断線防止のために、電源ケーブルの余剰分は丸める事にしています。
纏めた電源ケーブルは、Lアングルのボルト穴にマジックバンドを通して、電源ケーブルに余計な力がかからないようにしています。
この時、情報系と電源系が一部、並行配置になってしまいます。情報系はケーブルサポーターの上面に固定しているので、
電源系はケーブルサポーターの下面側に固定して、情報系ケーブルへの干渉を抑える事にしました(*12)。
【次回に続く予定】
出典・引用・備考
*1:この投稿の内容は、特定の機種並びに特定の環境での確認結果になります。同等機種や異なる環境での動作他を保証するものではありませんので、ご留意いただけます様お願いいたします。
*2:
*3:"サーバーラック用コンセント"、サンワサプライ株式会社、https://www.sanwa.co.jp/product/oatap/server/index.html?pan_list=1#customise_type、最終閲覧日:2025年4月2日
*4:
*5:古い設計の建物だと、壁内のケーブルが耐圧115V、容量15A以下という場合もありますが。。。😅
今の設計では、単相200Vのエアコンを簡単に設置できるように、
ブレーカーを交換することなく、ブレーカの接続ピン位置を変えるとAC200V用に変更できるので、
壁内のケーブルは耐圧240V、容量20A以上で敷設されていると思います😀。
三相200V(低圧動力)のエアコンを使う場合には、引き込み線からコンセントまで、専用線を引く工事が必要ですが。。。😅
*6:"電源タップ(一括集中スイッチ付き・マグネット固定・雷サージ対応・3極・3m・3極プラグ・7個口) 700-TAP037"、サンワサプライ株式会社、https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/700-TAP037、最終閲覧日:2025年4月24日
*7:1本のケーブルに15A以上流れても同じではあるのですが、たこ足配線をするよりは発火リスクが低いと思うので。。。
同様に、UPS(無停電電源装置)を使う場合、UPS本体から出ているケーブルを延長コードで伸ばすと、発火リスクが高くなります。
特に、停電からの回復時には、UPSが再充電を行うため、UPSの電源ケーブルには、通常使用時よりも多くの電流が流れるので、UPSにつなげた延長コードの発火リスクは高まります。
*8:今回は、しっかりと、図面などを引いて計画立てて作業しているわけではく、半分思い付きで作業を進めているもので。。。😅
*9:もともと、古い電源タップの磁石でラックに固定するために、45cmのLアングルを2分割、木製ラックに固定していたものをそのまま流用しました😅。
*10:もう一つの電源タップは今回の”ワイヤリング改修”を始める前に、電源タップ交換とACアダプタの整理を少し行っていたので、そのまま使う事にしました😅。
*11:そこまで気にすることはないのかもしれませんが。。。😅
*12:気休めかもしれませんが。。。😅