拙宅のメインファイルサーバーはFreeBSDを使っていますが(*1)、実機にインストールする前に、VirtualBox7上でFreeBSD13.4を試そうと思います(*2,*3,*4,*5)。
ほぼ、小生の健忘禄です😅。
1.準備
FreeBSDのミラーサイトから、ISOイメージファイル(FreeBSD-13.4-RELEASE-amd64-dvd1.iso)を適当な場所に、ダウンロードする。
2.新規仮想マシンの作成
(1)Oracle VM Virtual Boxマネージャの起動
デスクトップにある「Oracle VM VirtualBox」アイコンをクリックし、Oracle VM Virtual Boxマネージャを起動する。
Oracle VM Virtual Boxマネージャの「仮想マシン」の「新規」ボタンをクリックする。
(2)仮想マシンの名前とOSの選択
適当*6な名前を設定する。
保存した、ISOイメージファイル(FreeBSD-13.4-RELEASE-amd64-dvd1.iso)をISOイメージとして選択する。
ISOイメージを選択すると、「タイプ」は「Other」、「バージョン」は「Other/Unkonwn」になる。
プルダウンメニューから、「タイプ」は「BSD」、「バージョン」は「FreeBSD(64bit)」を選択し、変更する。
(3)メモリーとCPUの割り当て設定
仮想マシンに割り当てる、メモリー量とプロセッサーの数を設定する。*7
※少なくともメモリーは4Gbyte以上を割り当てた方が無難です。
※CPUは、とりあえず、グリーンのバーの上限まで割り当てておいた方が無難です。
※何れも少なすぎると、インストール途中で固まることがあります。
(4)仮想ディスクの割り当て
仮想ディスクを作成するか、聞かれるので、「仮想ハードディスクを作成する」のトルグボタンをオンにし、「サイズ」を決定する。
(5)規仮想マシン(VM)の初期設定確認
最後に、新規仮想マシン(VM)の初期設定確認ウィンドウが表示されますので、問題ががなければ、「完了」ボタンをクリックします。
3.新規仮想マシンの設定変更
新規VMの作成が完了すると、一旦、VirtualBoxマネージャーに戻ります。
(1)一般設定の変更
作成したVMマシンを選択し、反転させ、「設定(歯車)」ボタンをクリックします。
「高度」タブの「クリップボードの共有」「ドラッグ&ドロップ」を「双方向」に変更します。
(2)ネットワークアダプタの設定変更(任意)
「NAT」の場合:
- 他のコンピュータからVMを見えるようにするためには、ホストO/S上で、NATの設定が必要にようになります。
- また、ホストO/S上で、NATの設定がかなりめんどくさいので、あまり、お勧めいたしません
- ネットワークのセキュリティポリシー等で、ホスト名/IPの割り当ての制約がある場合には、「NAT」の方が良いかもしれません。
- ネットワーク的に分離したい等の理由がある場合にはNATの方が良いかもしれません。
「ブリッジアダプタ」の場合:
- ホストO/Sの設定を変更しなくても、VM化したFreeBSD13.4をサブネット上の他のコンピュータら見たり、ファイル共有等をすることができます。
「ブリッジアダプタ」の方が良いとお考えの場合には変更します。
4.FreeBSDのインストール
(1)インストーラーの起動
VirtualBoxマネージャーの「起動」ボタンを押すと、FreeBSDのイントーラーが起動します。
(2)インストール種別の選択
インストールの種別を聞いてくるので、タブキーで「<Install>」を選択し、エンターキーを押す。
(3)キーマップの選択
キーマップを聞かれるので、上下矢印キーで「Japanese106」を探し、「スペース」キーを押す。
「スペース」キーを押すと、「Test jp.kbd Keymap」にカーソルが移動するので、「エンター」キーを押します。
「{}[]`@~^|_#$%"」あたりを入力して、正しく、入力できるか確認します。
(4)ホスト名の設定
ホスト名を設定します。
この時、ホスト名はFQDNにしておいた方が、良いと思います。
(5)追加コンポーネントの選択
追加のコンポーネントをインストールするかどうかを聞かれます。
各種作業を行うに際して、後から、コンポーネントを追加するのはかなり手間がかかりますので、すべてをインストールしておきます。が、後から、容易に追加できますので、ここでは、「エンター」キーを押して、次に進みます。(2024/10/16修正)
(6)ファイルシステムの選択
「ZFS」「UFS」のどちらを使うか、もしくは「自分で細かく設定するか」、「コマンドラインで設定するか」を聞かれます。
とりあえず、設定項目の少ない「UFS」を選択します(*8)。
(7)インストール先の確認
ディスクを消去して良いか聞かれます。
他のO/S(例えば、Windows)と共存させる場合、どのパーティションにインストールするかをここで決めます。
今回は、VirtualBox7の仮想ディスクもFreeBSDだけ、インストールするので、
(8)ファイルシステムの選択
「ZFS」「UFS」のどちらを使うか、もしくは「自分で細かく設定するか」、「コマンドラインで設定するか」を聞かれます。
とりあえず、設定項目の少ない「UFS」を選択します(*9)。
(9)パーティション種別の確認
Windows10/11,、Linuxと共存させるであれば、「GPT」を選択する必要がありますが、今回は、VMですので、レガシーな「MBR」にします。
(10)ディスク構成の最終確認
ディスク構成が自動的に設定されますので、問題なければ、「<Finish>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
最終確認を求められので、「<Commit>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
ディスクのフォーマット後、システムがインストールされます。
(11)パスワードの設定
root のパスワード設定が求められるので、パスワードを設定します。
(12)ネットワークの設定
ネットワークの設定に入ります。ここでは、VirtualBoxがレガシーな「Intel PRO/1000」をエミュレートしていますので、コンピュータに実装されている物理的なネットワークカード(NIC)と異なりますが、「エンター」キーを押します。
IPv4の設定を行うか聞かれますので、「エンター」キーを押します。
HDCPを利用するか聞かれますので、DHCPでIPv4を割り当てる場合には、「<Yes>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
今回は、IPv4を静的に割り当てますので、「<No>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」を設定し、「Tab」キーで移動し、「<OK>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
次に、IPv6の設定をするか聞いてきますので、必要があれば、設定します。
今回はIPv6の設定を行いませんので、「<No>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
次に、DNSサーバの設定について聞かれます。
検索する「ドメイン名」、「DNSサーバーのIPアドレス」を設定し、「エンター」キーを押します。
(13)タイムゾーンと日時の設定
まず、「Asia」を選択した後、「Japan」を選択します。
時刻設定は「JST」(GMT+09:00)で良いか聞かれますので、「エンター」キーを押します。
次に、日付と時刻を設定するか聞かれます。ただし、この段階で表示されるのは、世界標準時(GMT)ですので、注意が必要です。
コンピュータ上のLiボタン電池が死んでなければ😅、正しい日付と時刻が表示されているはずですので、「<Skip>」します。(*10)
(14)Boot時にスタートさせるdeamonの設定
Boot時に、どの基本的なdeamonをスタートさせるかを聞かれます。
必要であれば、矢印キーとスペースバーで対象に「*」を表示させます。
選択が終わったら、「<OK>」を反転表示させ、「エンター」キーを押します。
(15)セキュリティハンドリングの設定
セキュリティハンドリングに関する設定について聞かれますが、今回は特に設定せずに「エンター」キーを押します。
(16)追加ユーザーの設定
一般ユーザーの追加をするか聞かれますが、今回は追加せずに、「<No>」を選択し、「エンター」キーを押します。
(17)追加設定の確認
ここまで、設定した内容の変更が必要か聞かれますが、そのまま「エンター」キーを押します。
(18)追加設定の確認(2)
コマンドラインからの設定が必要か聞かれますが、「<No>」を選択して、「エンター」キーを押します。
(19)システムのシャットダウン
最後に、リブートするか聞かれます。
物理的マシンの場合、DVDメディアを取り出す必要があります。
VMの場合、
- このままリブートするとインストールメディアが入ったままの状態になり、再び、インストーラが立ち上がってきます(注:*11)。
- ただし、この状態まで来ると、カーネルはシャットダウンシグナルを正常に受け取れます。
- シャットダウンシグナルを受け取ると、正常なシャットダウンプロセスが行われ、ファイルシステムを正常にアンマウントした上で、シャッドダウンされます。
そこで、シャットダウンシグナルを送るために、VMの左上の「×」をクリックします。
「シャットダウンシグナルの送信」のラジオボタンを選択し、「OK」をクリックします。
6.インストールメディアの取り出し
「設定」をクリックします。
「ストレージ」の「FreeBSD-13.4-RELEASE-amd64-dvd1.iso」を反転表示させます。
下側にあるをクリックして、インストールディスクを除去します。
※後で、ISOファイル等を使いたいときは、割り当てが出来ます。
7.FreeBSDの起動
Oracle VM Virtual BoxマネージャーでFreeBSDのVMを選択し、起動ボタンを押します。
ログイン画面が表示され、インストール中に設定した、rootのパスワードでログインできれば、インストール成功です。
細かい設定は別の機会に😃。
出典・引用・備考]
*1:O/SのバージョンがEOLなもので😅。
*2:ずいぶん前に、Windows10上のVirtualBoxでテストを始めようと思ったのですが、
Windows10上だと、Windows上での他の作業に差しさわりがあって。。。😅
*3:今回は、VirtualBox専用マシンを立ち上げることが出来たので、活用しようということもあります😅。
*4:EOLから考えると、2028年11月30日までサポートが予定されている、FreeBSD14.1にした方が良いのかもしれませんが。。。😅
*5:昔から、実運用中のサーバーをリプレースの際は、アップデートでファイルサーバーを停止/再起動をかけるタイミングが限られていたので、x.4をインストールする習慣になっていまして😅。
*6:わかりやすい名前が良いと思います。
*7:後で、設定を変更することもできます
*8:ここはお好みかと😅。
小生の場合、メインファイルサーバーのルートは、RAID1+HotSpareにしているので、UFSを選択しているだけです😅。
*9:ここはお好みかと😅。
小生の場合、メインファイルサーバーのルートは、RAID1+HotSpareにしているので、UFSを選択しているだけです😅。
*10:ここで、日付と時刻がおかしい場合には、早めに、マザーボード(M/B)上のLiボタン電池を新品(CR2032)に交換することをお勧めいたします。
*11:ここで、無理やりインストールmディアをVMマネージャーから除去すると、はまります😅。
色々試している中で、小生も一度はまりました。