思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

Lake-N97 mini PCで遊ぶ?(3):Lake-N100とのベンチマーク比較

前回の"やらかし"から立ち直りつつありますが😅、Windows11 Professional(Win11Pro)のライセンスも届き、セットアップ完了。

初期セットアップ後のシステムイメージの作成も終わりましたので、4月に買ったLake-N100ベンチマーク比較をしようと思います。

1.比較対象PC

(1)機能比較

ベンチマーク比較を行う前に、今回、テストに使ったN97とN100なマシンを整理しておきます。

仕様 N100 N97

メーカー GMKtec NiPoGi
型番 G3 Win11 Pro
8+256GB JP
GK3LUS
N97 8256(注*1

メーカー シリコンパワー
モリー
タイプ
SO-DIMM
DDR4-3200(PC4-25600)/ CL22
容量 32GB×1枚
オペレーティング
システム(O/S)
Microsoft
Windows11
Professional

物理コア数 4
プロセッサ
表記*2
Intel N100 800Mhz Intel N97 2.0Ghz 
最大周波数 最大 3.40GHz 最大 3.60GHz

G

P

U

最大動的周波数 750 MHz 1.20 GHz
出力 eDP 1.4b DP 1.4
(2)性能比較実機

今回、性能比較するminiPCは、以下の2機種です。

2.Windows標準ベンチマークでの比較

(1)PowerShellの起動
ナビゲーション

>右クリック>ターミナル(管理者)

(2)ベンチマークプログラムの実行
PS C:\Users\hoge>winsat formal -restart clean    

ベンチマークテストの結果を以下のコマンドで表示させます。

PS C:\Users\hoge>Get-CimInstance Win32_WinSat    
(3)ベンチマーク結果比較

数字を比較しても判りにくいのでExcelでグラフにしてみました。

  • CPU性能に差はないですね。最大周波数がN97の方が0.2GHz高いのですが、Windows標準のベンチマークテストでは差が出ていないという事でしょうか。
  • 3Dグラフィックス性能にも差がありません。
  • ストレージについては、内蔵されているSSDが異なるメーカのものですから、N97とN100で差が出ているとは言えないと思います。
  • GPU性能は、N97の方が0.6高いので、最大動的周波数の差が表れたという事でしょうか。
  • 基本スコア値も、N97の方が0.6高いです。ただ、これはGPU性能と同じなので、GPU性能の差が、そのまま表れたという事でしょうか。

3.その他のベンチマークソフトでの比較

(1)Geekbench6

Windows標準ベンチマークで差が出ていたGPUについて、Geekbench6(デモ版)でベンチマークを計測してみました。

  • こちらでは、N97とN100で、結構な差が付いています。
  • 参考値の「Ryzen 5 5600G*3」は、拙宅にて動画編集にも供しているメインパソコンのGPUマーク値です。
  • Ryzen 5 5600G」でVisual Studioを使っていても、多少、もたつくことがあります。
  • N97がマーク値が5,135なので、「Ryzen 5 5600G」の半分以下。
  • N97なマシンで、動画編集を行うのは、小生はかなり躊躇します。(かなり、ストレスが掛かりそうなので😅。)
(2)その他のベンチマークソフト

他のベンチマークソフトも試そうと思っていましたが、上記までで、ほぼ小生の所感が得られましたので、他のベンチマークテストは省略します😅。

#ご要望があれば、行ってみますが。。。😅

4.所感

ベンチマークテストの結果からも、小生が実際使ってみた体感でも、最初に見た記事程、”N97がN100より早い”という感じはしませんでした。

ただし、Officeアプリ(ExcelVBA実行以外)や、ブログの更新等に使う分にはどちらも十分役に立つと思います。

ただ、GPU性能がN97の方が高いので、動画の処理などさせれば、違った体感を得られるかもしれませんが、ベンチマークテストから得られた結果からは、どちらも動画編集には向かない気がします*4

個人的な、感想としては、普段使い用のサブなパソコンとしては、N100でも、N97でも、どちらでもよいかな。という感じでした。

一方で、機種で考えると、NiPoGi製の方が拡張性(追加の2.5インチベイが付いている)がある気がします。ただし、Win11Homeですが。。。

小生的には、miniPCに拡張性*5は求めていないので、Win11Proマシンが安く手に入る方が、お得感に感じます😀。

5.おすすめのシチュエーション

あくまでも、個人的な感想ですが、おすすめのシチュエーションとしては、

(1)リビングなどでの利用
  • リビングにおいて、テレビにつないでおくと便利だと思います*6
  • 何か調べたり、ブログの下書きをメモしたり等するときに、メインのパソコンを立ち上げるほどではないが、スマホでは、全体が把握しにくいとか、比較がしにくいといったとき、便利です😀。
  • 小生は、この使い方で、結構重宝しています😀。
(2)小中学生の入門機
  • 本体が2万円以下で手に入れば*7、安いモニター+ワイアレスキーボードモニターを組み合わせれば、5万円以下で揃えられます*8
  • mini PCであれば、VESAマウントを介して、モニターと一体化できるので、場所を取りません😀。
  • モリーは標準(8Gbyte or 12Gbyte)のままでも、小中学生が入門機として使う分は十分な気がしますし、メモリー交換は、子供の使い方によって、必要になった時に、交換すれば十分な気がします。
  • 子供の学習(情報技術、論理的思考、創造的活動)としては、
    • 小生は、息子が小学生低学年の頃、古いパソコンにScratch*9を入れて、論理的思考を学ばせた(というか、息子は勝手に学んでいった気が。。)ことがあります😀。
    • OpenOfficeを使えば、追加費用なく、表計算ワープロ、描画、データベースの知識を学べます😀。
  • OSはWin11Proをお勧めします。
    • Pro版で、子供には一般ユーザー権限、親御さんはAdmin権限を割り当てることで、子供が余計なソフトなどをインストールしない様に制限できます😀。
    • 特に、子供が何か(ソフト等)を入れたいというときには、親がインストールするものを確認し、子供に必要性などを説明させることで、子供の自主性の育成にも役立ちます*10😀。
  • さらにセキュリティソフトのファミリーツール(ノートンファミリ等)で、使用時間・使用時間帯の制限や、アクセス記録の確認ができるので、子供がネットで何をやっているのか把握しやすくなります😀。

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出典・引用・備考

*1:製品にプレインストールされているO/Sは、Win11Home。今回のテストで、条件を合わせるため、Win11Proのライセンスキーを別途購入し、Win11Pro化してあります。

*2:Win11の設定⇒システム⇒バージョン情報に表示される情報

*3:このマシンには、Radeonなグラボ(GPU)が追加されていますので、Ryzen 5 5600Gの純粋なマーク値ではなく、あくまで参考値です

*4:もっとも、動画の処理速度向上を考えるなら、メインのパソコンのCPU/グラボ交換をした方が、コスパ的によい気がします。

*5:小生、データは基本的にローカルではなく、ファイルサーバーやNASに保存する派なもので😅、小生の通常利用の範囲では、内臓ストレージがひっ迫することはないと思いますので。

*6:小生はこのパターンです

*7:クーポン配布やポイントアップの際に、実質1.5万程度で手に入ることがあります

*8:高いと思うか、安いとと思うかは、ご家庭の事情によるとはおもいますが。。。😅

*9:MIT(マサチューセッツ工科大学)が、"すべての子どもたちが創造的に考え、体系的に理由づけし、共同して活動するといった、今日の社会でみんなに必要なスキルを学ぶ、安全で、遊び心のある学習環境として、開発したツール[引用元:下記URL]"。

scratch.mit.edu

*10:あくまでも自己経験での話です。