思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【1/80,16.5mm】復活つばめ制作「6」:マイテ49の制作(1)「ペーパーキット確認」

展望車の制作経験のない小生にとっては、マイテ49の制作(展望デッキ部分の自作)は少々、ハードルが高いので、復刻版小高模型の”マロテ49”ペーパーキットを活用することにしました。

組立作業に入る前に、キット内容物の確認と、制作手順の思考実験🤔。

1.ペーパーキットの内容確認

トラムウェイC59を入手後、復活つばめ制作編成の検討を始めた際、ホビーモデルさんで復刻された小高模型の”マロテ49”ペーパーキットを入手。

資料写真[*1]では、乗降デッキ側の妻面が確認できないものの、形式図では、乗降デッキ側の妻面にも雨樋があるようです。

今回、改めてキットの中身を確認すると、この雨樋パーツが1つしか入っていませんでした*2

もっとも、作っている他の客車(スハニ32スロ34)で作成した妻面雨樋パーツを切り出せばよいので特段の問題にはなりません。

ちなみに、展望デッキの真鍮製パーツが二つあるのは、展望車の制作経験のない小生は、展望部デッキの取り付けに失敗することを確信😅*3。別途、マロテ49の展望部デッキ真鍮パーツを1個予備で購入しました*4

2.形式図からパーツ細部を確認

(1)デッキ部扉

キットに含まれる乗降デッキ部扉はプレス加工で木戸の凹凸を表現したものでした。形式図や写真[*5]と比べると木戸の立体感がちょっとわかりにくい感じです。

キットに含まれるデッキ部扉ではなく、他の客車(スハニ32スロ34オロ40)で作成した乗降デッキ部扉を用いて制作する事にします。

3.制作手順と方法の思案

取り付け方法と取り付け順序、後からのディテールアップも考えると、展望デッキ部分の加工が最も思案の為所の気がします。

(1)展望デッキ取り付け高さ

展望デッキパーツにはカプラ台が付いています。このカプラ台にはダミーカプラではなく、KDカプラを取り付けたいと思っています*6

当初は、カプラ台と木製床板の線路上からの高さを基準とすれば、良いかも🤔、と考えていました。

展望デッキを観察してみると、床板(t3.0mm)との関係から、取り付け方法を工夫すると、床板底面とカプラ台の位置が一致しそうな感じが。

パズルを組み立てる感じで、床板底面を展望デッキパーツの色々な位置に合わせてみたところ、展望デッキパーツの車室側の出っ張り(下図、左赤丸内)と基準とすれば、床板底面とカプラ台が面一になる気が。。

ノギスで確認してみました。

展望デッキパーツの車室側の出っ張りと、展望デッキ床面との高さ(下図、左赤丸内)は2.4mm程。

カプラ台と、展望デッキ床面との高さ(下図、右赤丸内)は6mm程。

差は3.6mm。床面パーツとの関係で、底面とカプラ台が面一にできそうです。

(2)展望デッキ取り付け手順

今思いつくのは、2パターンでしょうか。

  • 展望デッキパーツを木製床板に接合する。
    • 床板面と展望デッキパーツのカプラ台を面一にするのは容易な気がします🤔。
    • 一方、床板の車体への脱着時に、屋根とつながる展望デッキのパイプ部分が折れ曲がる可能性が高くなります🤔。
  • 展望デッキパーツを車体に取り付ける。
    • 展望デッキパーツにゆがみは、出なさそうです🤔。
    • 一方、床板面と展望デッキパーツのカプラ台を面一にするためには、入念な準備と丁寧な加工が必要そうです🤔。
(3)尾灯パーツ取り付け位置

尾灯パーツの取り付け位置については、資料[*7][*8]では、尾灯取り付け位置が、デッキ柵高さ中央部の場合と下端部と2パターン存在します。

マイテ49 2(軍籍番号:スイテ2103)は、連合軍の接収解除(昭和24年10月)後、接収中の改造が元に戻されて、「つばめ」の1等展望車となっているようですので、尾灯取り付け位置はデッキ柵高さ中央部にしようと思います。

(4)尾灯パーツ取り付け順序

尾灯パーツは、プラサフ処理、車体or床板に接合後に行うのは、かなりめんどくさそうなので、取り付け前のプラサフ処理前に展望デッキパーツに半田付けしておこうとおもいます🤔。

(5)テールマーク

まあ、テールマークは、どんな材料で、どう作るかのアイデアもない状態なので、後で考えることにします😅。

4.もう少し思考実験

"急いては事を仕損じる"と言いますし、一呼吸おいて、もう少し、展望デッキパーツの取り付け方法と組立手順を思案したいと思います。

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出典・引用・備考

*1:岡田誠一、”国鉄鋼製客車Ⅰ”、P6/P40、2008年11月15日、JTBパブリッシング、ISBN978-4-533-07318-2

*2:もしかすると、買ってきた後、中身を確認した際、なくしたかもしれません

*3:どんな確信なんだ⇒自分

*4:仮に、うまく組めて余ったとしても、小加工して、マイテ58とかスイテ48とかの展望デッキすればよいや😅という考えもありました

*5:岡田誠一、”国鉄鋼製客車Ⅰ”、P6/P40、2008年11月15日、JTBパブリッシング、ISBN978-4-533-07318-2

*6:編成回送や機回しを模した運転をしたいので😄。

*7:岡田誠一、”国鉄鋼製客車Ⅰ”、P40/P151、2008年11月15日、JTBパブリッシング、ISBN978-4-533-07318-2

*8:岡田誠一、”国鉄鋼製客車Ⅱ”、P135、2009年5月15日、JTBパブリッシング、ISBN978-4-533-07526-1