スロ34の制作と、オロ40の制作が、交互の投稿となってしまうことをお詫びいたします*1。
1.窓枠の切り抜き
(1)デッキ扉窓の切り抜き
まずは、デッキ扉の窓部分を切り抜きます。
デッキ扉立体表現パーツの窓部分をガイドに、定規と細工カッターを用いて、切り抜きます。
この時点で、多少毛羽立っていても、プライマリー塗装の後にリューターできれいにできますので、気にしません*2。
(2)車体側面窓枠の切り抜き
車体側面窓をガイドに極細の油性マジックでカットする部分を墨だしします。
人間の目は、微細な部分に目が奪われるわけではないものの、不規則さの方に、先に目が行ってしまうようです。
そこで、切り抜いた後、窓枠の上下は一直線になるように(不規則さが目立たないのように)、丁寧にカットしていきます。
2.車体側面補強
(1)下準備
車体側面補強材は、屋根側は2mm×2mm*3の木材を、裾側は3mm×3mmの真鍮製L アングルを利用します。
まずは、車体側面パーツの裾から3mmの位置に、真鍮製L アングルを取りつける場所に墨だしします。
(2)屋根側補強材の取り付け
切り出した、屋根側補強材を木工ボンドで貼り付けます。この時、窓枠パーツと干渉して、車体側面より屋根側に角材がはみ出ることがあります。
はみ出ても、この段階では気にしません。屋根を取り付ける際に、はみ出た補強材を、鉋で削ることで補正が効きます。
(3)裾部補強材の取り付け
裾側は、3mm×3mmの真鍮製Lアングルを使用します*5
Lアングルは、車体側面と接着する側をまずは、番数の小さい紙やすりで、軽く凹凸を付けます。
続いて、真鍮製のLアングルに、さらに凹凸を付けます。具体的には、時計回り方向45度、反時計回方向に45度、平やすりで傷をつけます。
マシ29とスハニ32を組んだ際に、どの接着剤を使ったかすっかり失念しています*6。
今回は、とりあえず、金属と紙との接着に使えると書いてあった、”ボンド/ウルトラ多目的SU”というのを使うことにしました。
最初に、入れた裾部の墨だしに合わせて、真鍮製L アングルを車体側面に張り付けます。
3.クランプで締めて、しばし放置
車体屋根側の木材と車体側面の紙は、お互い木工ボンドを吸い込んで、しっかり固着してくれるので、特にクランプで締め付ける必要はありません。
一方、材質の異なる真鍮と紙とを接着する裾部はより、しっかりと抑えてあげないと、はがれやすくなります*7。
不要な平板*8を用いて、表側の紙を保護します。
車体内側には、やはりt3mm、H5mmぐらいの不要な板を宛木にします*9。この時、車体内側の宛木と車体側面が、接着剤で固着しないよう、クッキングシートを間にかませます。
表と裏の宛木をクランプ軽く締めて、真鍮製のLアングルが、紙製の車体側面をしっかりと固着するようにします。
この後、真鍮製のLアングルが、紙製の車体側面としっかりと固着するまで、また、しばし、放置します😅。
出典・引用・備考
*1:副題を増やしました。小生自身が混乱を始めてしまって。。。😅
*2:何しろ、廃材利用の安い厚紙を使っていますので、完璧に綺麗に切り抜けません😅。
*3:通常、小生は3mm×3mmを使うことが多いのですが、2mm×2mmしかストックがなかったものですから😅。
*4:3mmほど短くする理由は、糊代が補強材側に90°折れ曲がってくるのと、車室とデッキ部の仕切りパーツが内側に来ますので、若干の遊びが必要になります。
*5:裾側のLアングルは、車体をしっかりと補強材としてくれるだけではなく、室内灯を取り付ける際の導通材としての役割も受け持ちます。
また、室内のディティールアップのために、椅子を配置する際に、ディティールアップ用車内パーツとの干渉が少なくなるので便利です。
*6:製作に入る前に、色々な接着剤で試したのですが、メモも残していませんでした😵。
*7:真鍮に凹凸を付けたのも、接着剤と真鍮との接触面を増やすためです。
*8:自分は、車両の修復作業で出た、廃材の木製床板を活用しています。
*9:車体内側の宛木は、Lアングルのゆがみ補正の役割も担ってくれます