思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【Ubuntu24.04】物理マシン(Windows10)をVirtualBoxに移動する(2):仮想マシンの作成

注意事項
  • ここで記載した方法で、VirtualBoxに移動した物理マシンのWindows10及びアプリケーションは、パソコン(ハードウェア)とは別に購入したWindows10並びにアプリケーションです

  • 物理マシンのOS/アプリケーションがプレインストール版の場合、VirtualBox仮想マシン)に移動すると使用許諾契約違反になる可能性が高いです。
  • 多くの場合、プレインストールされているOS/アプリケーションは、特定の物理マシンと紐づけされてライセンスされてます。

  • 移動しても問題ないかは、ご自身のパソコンの使用許諾書をご確認いただくか、パソコンの製造・販売元またはマイクロソフト社に、ご自身でご確認ください。

 

 

1.仮想ディスク(VHD)のコピー

(1) Ubuntu上にVMs用のフォルダを作成する(Ubuntu)

アプリケーション「ファイル」を起動

ホーム(または、適当な場所に)に仮想マシン(VM)用フォルダを作成する。

作った、フォルダに移動するマシンのVHDを配置するフォルダーを作成する。

 

(2) 前回作成したVHDファイルをUbuntuにコピーする(Windows10)

Windows10のエクスプローラーで、前回作成したVHDファイルを、上記で作成したUbuntu上のフォルダにコピーする(Windows10)。

Tips
  • コピー後のファイル名が「大文字」になっている場合には、「小文字」にリネームします。
  • 大文字のままだとこの後の作業で、Oracle VM Virtual Boxマネージャが仮想ディスクファイルを認識してくれません

2.新規仮想マシンの作成

(1)Oracle VM Virtual Boxマネージャの起動

デスクトップにある「Oracle VM VirtualBox」アイコンをクリックし、Oracle VM Virtual Boxマネージャを起動する。

Oracle VM Virtual Boxマネージャの「仮想マシン」の「新規」ボタンをクリックする。

(2)仮想マシンの名前とOSの選択

適当*1な名前を設定する。

今回はWindows10 64bitの物理マシンをVM化するので、

「タイプ」は「Microsoft Windows

「バージョン」は「Windows10(64bit)」を選択する。

(3)メモリーとCPUの割り当て設定

仮想マシンに割り当てる、メモリー量とプロセッサーの数を設定する。*2

EFIを有効化」については、Windows10の場合、UEFIの☑は入れないようにします。☑を入れると起動に失敗します。

(4)仮想ディスクの割り当て

ここで、「すでにある仮想ハードディスクファイルを使用する」のトグルスイッチをオンにする。

続いて右端にあるフォルダーアイコンをクリックする。

ハードディスク選択のウィンドウが開くので、「追加」ボタンをクリックする。

上記、1.(2)で配置したVHDファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックする。

エラーが出ずに仮想ディスクの設定画面に戻れれば、Windows10で作成したVHDファイルをそのまま使えます。

エラーが出た場合には、前回行った、VHDの作成で「Prepare for use in Virtual PC」、「Use vhdx」、「Use Volume Shadow Copy」のいずれかのチェックが間違っている可能性があります。

その場合は、VHDファイルを再度、作り直します。

 

(4)規仮想マシン(VM)の初期設定確認

最後に、新規仮想マシン(VM)の初期設定確認ウィンドウが表示されますので、もんだがなければ、「完了」ボタンをクリックします。

3.新規仮想マシンの設定変更

(1)一般設定の変更

作成したVMマシンを選択し、反転させ、「設定(歯車)」ボタンをクリックします。

「高度」タブの「クリップボードの共有」「ドラッグ&ドロップ」を「双方向」に変更します。

(2)ネットワークアダプタの設定変更

「ブリッジアダプタ」に変更します。

ブリッジアダプタに変更することで、Ubuntuの設定を変更しなくても、VM化したWindows10をサブネット上の他のパソコンから見たり、ファイル共有をすることができます。(逆も可能です)*3*4

4.新規仮想マシンの起動

起動ボタンを押して、VMを起動する。

移動した仮想マシンを初めて起動した際は、ハードウェア構成が変わっているため、ドライバーなどのインストールにしばらくかかるので、放置する。

ログオン画面が表示されたら、移動の完了

Tips

 

*1:わかりやすい名前が良いと思います。

*2:後で、設定を変更することもできます

*3:VMを別のサブネットとしたいとか、ネットワーク的に分離したい等の理由がある場合にはNATのままで問題ありません。

*4:NATのまま、他のパソコンからVMを見えるようにするためには、Ubuntuの設定がかなりめんどくさいので、お勧めいたしません

*5:小生の環境の場合、仮想環境に移動したWindows10は、もともと、ログオン後、しばらくはHDDアクセスが高負荷になっていました。おそらくそのせいだと思います。