思考実験とD.I.Y.

D.I.Y and Gedankenexperiment

【1/80,16.5mm】復活つばめ制作「2」:マシ 29 201の制作(7)

 

1.床板へのカプラ台の取り付け

(1)カプラ台作成の試行錯誤

157系の修復・増備の際は、アルミ板を加工して、カプラ台を作成し、木製床板にM3ネジとナット、ワッシャを用いて取り付けていました。

しかしながら、(1)アルミ板の加工がめんどくさい。(2)加工精度を出すのが難しい。(3)転結器高さの調整がすこぶるめんどくさい。ということがあり、カプラ台の取り付け方法に頭を悩ませていました。

結局、浮かんだアイデアのうち、木材とプラのハイブリッドで作る方法を試作をしたところ、最もうまくいきましたので、今回からはハイブリッド法?で加工していくことにしました。

(2)カプラ台の工作

まずは、床板へのカプラ取り付け位置の基準線の墨だしを行います。

ついでカプラ取り付け位置に床板に5mmの木工用ドリルを使って穴を開けるます。

床板にあけた5mm穴にタミヤセメントを塗っておきます。

タミヤの5mmプラ丸棒を適当な長さに切ります。

5mmプラ丸棒にタミヤセメントを塗り、床板の5mmの穴に押し込み、タミヤセメントが乾き、木製床板とプラ棒が固着するまで、放置します。

木材とプラ棒が一体化したら、はみ出しているプラ棒の不要部分を小型の鋸でカットしま。

最後に、床板とプラ棒の表面が面一になる様に平やすりで、整えて、カプラー台のベースが出来上がります。

2.床板のカプラ台高さ調整

まず。、床板に台車をはかせるせます。次いで、カプラ台に連結器をマスキングテープで仮止めします。

カプラ高さ確認具を用いて、連結器の高さがあっているかを確認します。

  1. 高さがあっている場合には次のステップに進む。
  2. 車両側の高さが高い場合

車体側カプラーの上方ズレをノギスで確認します。

上方ズレ分の厚さのプラバンを用意し、カプラポケットより少し大きめに切り出します。

切り出した、プラバンをタミヤセメントでカプラ取り付け位置に張り付けます。

床板とプラバンが固着し、一体化するまで放置します。

  1. 車両側の高さが低い場合

カプラポケットより少し広めの範囲をやすりで削り、調整を行います。

3.カプラ取り付け穴の加工

カプラ取り付けネジはΦ2mmなので、1.5mmのドリルで取り付け部に穴を開けます。

この後、タップを切りますが、アルミ板にタップを切る場合は1.6mmが適正な直径ですが、今回はタップを切る対象がプラなので、あえて若干、小口径の穴を開けます。

1.5の穴に先アップを使って、丁寧にメスネジを切ります。

タップを切る際には、プラが柔らかいため、タップが自然と食い込んでいくように、丁寧にタップを切ります。

急いで切ろうとすると、ネジ山がつぶれ、再度、プラ棒の固着に戻ってやり直す必要があるので、注意します。

タップを抜く気もタップがネジ山を舐めない様に、ネジを指先で外す感覚で、タップを抜きます。

これで、カプラの工作は終了です。

ちなみに、カプラをねじ止めする際、強い力で閉めてしまうと、メス側のネジ山を舐めてしまうので注意が必要です。

4.余談

プラ棒の代わりに、ABSやポリカーボネートも試してみましたが、木材と一体化させることにまだ成功してません。

特にポリカーボネートであれば、強度もあるので、タップを切る際、カプラ固定時のねじ止めも格段に楽になるのですが。。。。

 

※現在、加工時の写真が発掘できていません。発掘できた場合、もしくは代わりの画像が準備出来た際には、加工手順写真を追加します。