プラットホームがないのも寂しいので、手持ちの材料で、プラットホームの試作をしてみる。
1.設計
基本をKATOユニトラックの規格に合わせてあるので、線路間隔は60.0mm。
3線を置いた場合の、中線部分にプラットホームを置く構造とする。
ベース面からのプラットホーム高さは、25.0mm。
プラットホームの幅は80.0mmとする。
2.制作
(1)プラットホーム下部壁構造パーツの作成
プラットホーム上部を支えるパーツを作成する。
- 段ボールの中芯の波型ボール紙の縦方向に、24.0mm幅にカットした短冊を複数用意する。
- 段ボールの中芯の波型ボール紙の横方向に、24.0mm幅にカットした短冊を複数用意する。
a.とb.を木工ボンドで張り合わせて、ホーム長の短冊を作る。
この時、接合部は互い違いになる様にして、張り合わせ強度を増しておく。
(2)T字状パーツの作成
t1.0mm×W30.0mmの木材を、ホーム長に合わせて切り出す。
切り出した木材の端から10.0mmの位置に墨だし線を引く。
墨だし線に合わせて、(1)で作成した短冊を、木工ボンドで木材に、垂直に張り付ける。
この時、木材とプラットホーム支持段ボールが垂直になる様に、カッティングシートで養生した、金属製のLアングルを使ってガイドにする。
木工ボンドが固まるまで、待つ。
(3)プラットホーム幅の調整
大きめの作業台に幅80.0mmの平行線を、基準線として引いておく。
基準線に合わせて、(2)で作成したT字状のパーツを養生テープで固定する。
T字状のパーツの幅に合うように、段ボールを複数枚、切り出す。
T字状のパーツに木工ボンドを塗り、切り出した段ボールをできるだけ隙間が生じない様に貼り付けていく。
木工ボンドが固まるまで、待つ。
(4)下部補強材の取り付け
端材をT字状のパーツ間にピッタリある様に複数枚、切り出す。
切り出した端材をT字状のパーツ間に木工ボンドで、プラットホームの下端に合わせて張り付けていく。
木工ボンドが固まるまで、待つ。
(5)固定ナットの取り付け
線路と固定したレイアウトベースに、プラットホームを養生テープで仮止めする。
プラットホームの固定位置にΦ2.0mmのドリルで、プラットホームとレイアウトベースに穴を開ける。
プラットホームの下部補強材の穴をΦ8.0mmの木工ドリルで穴を広げる。
空けた穴に、M4モーリーアンカーを取り付ける。
(6)プラットホーム上面の平滑化
プラットホーム上面中心部の凹み部分に"木の粘土"を盛りつける。
無理に完全に平滑化するよりも、適度に凹凸がある方が実感的になる。
(7)プラットホーム幅の調整
プラットホームをM4平ボルトでレイアウトベースに固定する。
線路に車両を置き、手で動かして、車両と干渉する部分を鉋で削っていく。
この時、一気に削ると削りすぎてしまうので、一削り毎に車両との干渉を確認する。
3.ディテールアップと塗装
(1)点字ブロックの準備
点字ブロックとホーム端ブロックのデティールアップ図面を用意する。
用意した図面をノーカットのラベル用紙に”インクジェットプリンタ”で印刷する。
レーザープリンタで印刷すると、くっきりしすぎて実感的でなくなる。
(2)点字ブロックシートの貼り付け
用意した点字ブロックシートをホーム端に張り付ける。
(3)点字ブロック部分の塗装
点字ブロック部分以外をマスキングする。
つや消し透明スプレーで点字ブロック部分を塗装する。
今回は、あえて、プライマリーを塗布しないことで、ブロックのざらつき具合を表現してみた。
(4)プラットホームアスファルトの表現
点字ブロック部分をマスキングする。
- アスファルト部分もざらつき具合を表現するために、プラマリーの塗布をあえて行わない。その代わり、ストーン調スプレーを塗布する。
- 乾いたら、あえて水性ライトグレーを塗布する。
- 乾いたら油性グレーを手塗する。この時、あえて部分的にムラが生じる様にする。
- 再度、水性ライトグレーを塗布する。
- 乾いたら、再度、油性グレーを部分的に手塗し、アスファルトの補修部分を表現してみる。
4.出来具合
仕上がりとしては、意外とうまくいったので、この方法で、今後は作成することにする。
また、今回作成したものは、そのまま利用することにする。